弁理士試験 選択科目 民法の試験対策
選択科目で2年、、、いや3年かかりました
選択科目に2年かかりました。厳密に言うと、3年です。R6で必須論文に合格したのですが、選択科目の有機化学が59点で撃沈。あと1点で弁理士だったのに!!という辛酸を舐めて、R7は心機一転民法に。
経歴を説明すると、以下の通りです。
- 2022年:短答25点
- 2023年:短答38点
- 2024年:短答40点、必須論文55.5(合格)、選択科目有機化学59(不合格)
- 2025年:選択科目民法55(不合格)
- 2026年:選択科目民法合格

「あと1点なら民法じゃなくて有機化学で良くない?」
と死ぬほど周囲に言われましたが、有機化学ってマジで何が出るかわからんし、出題範囲なんてあってないようなもんだからね。ここは試験対策の制度が整っていそうな民法に賭けるのが吉ということでゼロから民法を学び始めました。
ちなみに昨年(R7)の民法は55点でした。そして、今年(R8)の民法は合格でした。点数は後日送付されます。ちなみに91人受験中3人合格だったらしいです!全国3位確~!?
受講した予備校と、使ったテキストと、勉強法
受講した予備校
1年目はアガルートでした。2年目はTACでした。個人的な感想ですが、アガルートの講義は全然わからんし、的を射てない印象を受けました。以下の点でアガルート微妙だなと思いました(個人談)。
- 何が出題されやすいかについての言及が少ない(問題分析が薄い)
- 基本的な用語の意味についての説明があまりなく、民法をゼロから学ぶ受験生に向けた印象を受けない
- 意識して読んでいれば「明らかにその誤字は読んでいて気持ち悪いだろ」というところもそのまま読んで素通りされている印象
- このように書けば良いという規範があっさりすぎて本質的に理解できない
- 過去問の模範解答が素人目に見ていても疑問を呈する箇所が多い(誤植や間違い)
内容に関する誤植(と思わしき)箇所を結構列挙していたのですが、アガルートさんのお問合せフォームを見ても、誤植情報を伝えてもその真偽については回答しません。という内容が記載されていたので指摘するのはやめておきました。
一方、TACの民法の講義を担当されている田畑先生は本当にわかりやすく、テキストも道理が適った内容でした。条文の趣旨を背景に、しっかりと解説して下さる良い講義でした。講義中も出題傾向についてA、B、Cランクに分けて下さりますし、どういう理由や背景でこれが出やすいのか、また、出にくいのかを教えて下さいました。
予備校で勤務し、10年近く模試を作り続けてきた私の推測ですが、TACの田畑先生はかなり弁理士試験としての民法の分析を行っておられますが、アガルートの先生はほとんど分析していないというか、弁理士試験に特化するというよりかは、弁護士で民法は専門であるから、色んな講座のうちの弁理士民法も担当しますという印象を受けました。これはあくまで予備校勤務歴10年で模試を作り続けてきて、かつ血眼(ガチ)になってアガルートとTACの講座を受講しまくった私の感想です。
使ったテキスト

使ったテキストは以下の通りです。
- TACの基本講義テキスト民法
- TACの答練・ファイナルチェック・模試(2024~2026年度分で、合計9冊子×3年分)
- TACの民法過去問攻略セミナーテキスト(12年分)
- 不動産鑑定士 民法 過去問題集(平成元年~令和7年度まで計38年×2題)
- アガルート講義テキスト
- アガルート過去問解説講座
- +αで、過去問にない論点についてはChatGPTに作問させて論文を書いて採点させました
以上です。アガルートは1年目だけですので、今年はアガルート以外のテキストを何周もぐるぐる覚えるまでやってました。暗記というより理解を伴っていくうちに目を瞑っても書けるようになるようなイメージです。上記の問題量を何周もしていましたので、この2年間で少なくとも600本(※全文書きの数)は論文を書いたと思います。知財の専門家になるのに司法試験目指してるのかと思いました笑
勉強法
シンプルですが、講義をとりあえず全部聴いて、並行して少しずつ答練を受験していました。講義を全て聴き終わってからはずっと過去問や答練を解いてました。論文を書くのが8割でテキストを読み返すのが2割でした。結局、論文は(というより全てにおいて)アウトプットです。そして、テキストに掲載されている論点はできる限り何も見ずに言えるようにしました。覚え方はこんな感じです。
- どういう趣旨、論理でその条文が成り立っているのか、論点において結論に至るまでのストーリーを理解をします。
- 理解したらストーリーを自分の言葉で良いので何も見ずに説明します。
- 今度はできるだけテキストに記載された論証例の言葉を使って忠実に説明できるようにしていきます。
これをテキストに掲載されている条文や論点について全てできるようにします。これで脳内にテキストを持ち込んだ状態で試験に臨めます。
この知識を基に実際に出題された過去問や答練を用いてアウトプットしまくるという勉強法です。めちゃくちゃオーソドックスだと思います。民法に限らずですが、いかにインプットを早く終わらせてアウトプットに移るかがコツだと思います。インプットもめっちゃ重要だけど、インプット自体にはあんまり意味がないからね。物事はアウトプットすることで初めて価値が生じますから。
上記の手順は若干難しいですが、弁理士試験を受験されるレベルの方であれば特に問題はないかと思います。論文式試験の最大の難関というのは多分ここなんじゃないかな?と思います。とはいえ合格率が10%を切ってるので、なんだかんだむずいですよね。
結局のところ、論証例を覚えることについては頭を少し使って理解を伴った暗記をすれば済む話なので、ある程度は根性論だと思います。
理解するとは抽象化するということ
結局のところ、抽象化していない勉強や業務って無意味だと思うんです。抽象化するということが理解するということなので。そこがかなりシビアな面だし、多分世の中のほとんどの人が難しいと感じるというか難しいとすら感じていない領域の話なのですが、目の前の問題を解決すること自体は当然であって、目の前の問題を解決することで次の10の問題を解決する能力をつけることが理解するということだと思うんですね。1の問題を解いて、10の問題を解決する力をつけることが理解するということなのです。
弁理士試験の民法の話に戻します。事例問題は無限に問題を作成できそうだし、覚えても覚えてもキリがなさそうにも思えますが有限です。結局のところ、違うように見えるだけで全ての問題は過去問やテキストの内容の組み合わせに過ぎません。もし、新しい問題を見て、こんなの見たことがないし皆目見当がつかないと思うのであれば、演習量が不足しているか、それとも過去問の理解不足です。
理解することと覚えることは全くもって次元が違うのです。ちなみに今回の民法において私はおおよそ120題をグルグル回していましたがこのくらいが多くもなく少なくもないという感じだと思います。あまりに多すぎる問題量をグルグルしているとその問題の髄まで理解せずにただただ解く問題数が多くなるだけだからです。良い恋をたくさんした方が良いということです。名前もわからない一晩の付き合いをたくさんするのも違うし、1人だけを見続けるというのも違うわけです。120人くらいをめっちゃ見るのです。いや、それは違うな。ごめん。
過去問の解説を読んでなるほどと思って、もう一度解き直してみる。そして、過去問が解けるようになるというのは、具体を理解した段階なんですね。同じ問題は出題されませんから、結局、その問題が言いたいことを抽出するんです。抽象化です。この話は再三言ってますが、理解するとは抽象化するということなのです。
抽象化された知識はなぎ倒されません。強いです。ただ目の前の問題を理解したことをもって理解したとするのは勉強じゃないのです。1+3=4、6+9=15という2つの問題を覚えても意味が無いじゃないですか。「+」や「=」とはどういう演算子なのかを理解するのが勉強なのです。これが1の問題を解いて、10を理解するということなのです。

1問解いてその1問が解けるようになるような勉強は意味が無いのです。1問解いて、それを概念として理解し、10問解けるようにならないとダメなんです。そのためには思考をするのです。
セトカンに会いました
ちょっと今悔やんでいることがあって、5秒間セトカンに会ったんですよ。ツーショットで写真を撮ってもらったんですが、もう借りてきた猫ですよ。22歳でしたっけ?セトカン。いや、大学生やん。なめんなよw大丈夫やろ。おじさんもまあまあ生きてきて色々人生経験してるんやから!と言いたいところですが、パチ屋でセトカンと手を握りながらおじさん固まってました。
次回、ほんま頑張ります。もっかい写真撮りたい。また、セトカンに会ったらレポします。おしまい。



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