高校化学みんなの疑問点
どうもニシジマです。予備校で大学受験の化学を担当(模試作成や指導)しています。私自身も化学を学んでいて、アホみたいな疑問が思い浮かぶこともたくさんあります。ここでは、高校化学を勉強する皆さんも私と同じような疑問にぶち当たるのではないかという思い、備忘録、それから私自身の知識構築という観点から、この記事を作成しました。随時、私が抱いた疑問点を追記していきますのでよろしくお願いします。twitterもやってるので是非↓もし、誤りなどがございましたらご指摘いただけると幸いです。
理論化学の疑問点
状態図
【質問】水の状態図を見ると、1気圧、25℃条件下(赤の点)の場合、水の範囲ですが、1気圧、25℃条件下でも蒸発して気体になりますよね?
【答】状態図というのはいわゆるピストン容器に水が満ち満ちて入ってる状態を思い浮かべてもらうと良いと思います。ピストン容器などの空間が閉じている系を閉鎖系といいます。逆に外の空間と繋がっている栓をしていない、ただのコップやフラスコを開放系といいます。状態図とは「閉鎖系において、固体なのか液体なのか気体なのか」を表しています。
超臨界流体
気体のような液体のような超臨界流体。あれって、水が入った密閉容器を加熱していくと、系の温度が上がり、水蒸気の密度が大きくなる。逆に水は膨張するから密度が小さくなる。すると、いつしか水蒸気の密度=水の密度になる。そして相が混じり合う。これが超臨界流体。
液体の性質(溶解性)と気体の性質(拡散性)をもつのが超臨界流体。いわば”溶質を溶解することができる気体”みたいなもんで、この特殊な”気体”を使って、溶質のカフェインを超臨界CO2に溶かし、デカフェコーヒーを作る。
コメント