R5弁理士短答試験の科目別結果報告。試験中に感じたこと。今後の動向について

弁理士試験

R5短答試験の科目別の結果報告

どうもニシジマです。短答試験皆様お疲れさまでした。私も相当疲れておりましてさっきまで布団から出られませんでした。まあ点数がどうこうというより3月末くらいからギアを入れて勉強していて糸が切れた感じです。

今日、弁理士短答試験を受けに行ってきた。今後どうする?・1年勉強した感想・反省点について

↑これは昨年(R4)の短答試験(初受験)をした時の感想です。これもよかったらぜひ!noteに文句を垂れ流していた時代もあったのですが、そろそろnoteからブログにデータ引き継ごうかな。これはこれでまあまあな歴史だと思うんよ。いわゆる前史時代(エピソード0)みたいでええやん笑

結果からお伝えすると、

  • 特許法・実用新案法9/20
  • 意匠法9/10
  • 商標法6/10
  • 条約6/10
  • 著作権法・不正競争防止法8/10

合計38点でした。受験生仲間と飲みに行って、お酒を飲みながらTACの解答速報で採点しておりました。最初採点した時に「あれ?39じゃね??」となり、喜んで軽く泣いてたのですが、5分ほどしてLECでも採点してみるか~とやってみると、採点ミスが発覚し、結果38でした。

意気消沈。

いやまあ、39で受かってたとて正直知識なんてめちゃくちゃ曖昧でしたからどうせ短答試験の勉強はするつもりでしたが。ただ、毎日毎日図書館に通って朝から晩まで(いや、朝は起きれてなかったわ。)やってたことが形として報われるかどうかというのは精神的に非常に重要なもので…。

1年目にメモをしていたA4の紙たち

まあ何にせよ、短答試験前から完全に演習不足だし、条文を読み込むこともできてなかったなという不完全燃焼感で挑んだ受験でした。「ここをもっとこうすれば精度が上がりそうだな~。」とか「個々の部分を条文をもっと読み込んでおけばよかったな。」とかそういうのがたくさんありつつも、覚えることがあまりに多すぎて手つかずの状態で受けた試験でした。

1年目にできる限りA41枚に書き込むという勉強をやってみた。効果はそんなに良くなかった感じがする。

試験中に感じたこと・考えていたこと

試験開始前半

まず著作・不競から解き始めました。直前で過去問をガーっとやっていたのと、特許の時系列問題みたいに入り組んだ問題が出るわけじゃないのでまずここである程度の点数を取れれば精神的にも落ち着くし良いかなというところもありました。結果の通り、8/10でこの作戦は上手くいきました。

著不を解いていて思ったのが、やっぱり直前までがっつり勉強する方が良いなということです。直前で勉強したことが出たりするんですよ。なんだかんだ。虚偽表示の刑事罰って目的要らずじゃないですか。LECのM先生が語呂合わせ的に「目的要らずの虚偽表示~♪」ってよくおっしゃってたんですよね。

そんなことを自分のノートを見返しながら思い出していて、(あぁ…これ出るかも…。)なんて思ってたら案の定出ました。

ちょろっと一言メモってあった目的要らずの虚偽表示

直前一週間くらいになったら全編見直しができるような状況を作り上げて細かすぎるところを短期記憶で乗り切るのがこの試験の鉄則なのかもしれません。当日・前日は”最直前”ですが、ここで本当に覚えきれていない細かい箇所や具体的な事例などもう本当に点数稼ぎのためだけの知識詰め作業も結構大事だと思います。

私がもしこの最後一週間を手を抜いてやってたら30点前半くらいだったと思います。

試験開始後半

解く順番は前もって決めていました。著不→条約→商標→意匠→特実です。ちなみに比較的自信があったのは特実で、自信がなかったのが意匠・商標でした。

ですが、蓋を開けたら結果は逆。特実が半分を割ってるのに対し、意匠においては9割、商標も6割の正答率でした。まあわかるところが出たかどうかというところも大きい気はします。

ただ、特実に関して納得がいってないというか、試験中ラスト1時間半くらい(午後15時くらい)の時ですね。

(ああ…めっちゃ疲れた…。今のところそこそこ正答率高い気がするぞ…。これいけるんじゃね?)という気持ちに正直なっていました。確かに点数もそんな感じで(とは言っても余裕をぶっこけるほど良い点数ではないのですが)、ちょっと気が緩みました。

集中力が落ちたから点数が伸びなかったという言い訳じゃなく、単純に今後弁理士試験を受けるにしろ受けないにしろ、こんなに大がかりな試験に2年もかけたときの自分の心情や集中力のデータ(弱点)は取れないと思い、したためている次第です。

特許法を解き始めて慢心がありました。やり込んだ感も一番ある科目であったこともあります。選択科目有機化学いけるかな~なんて悠長なことを少しチラついたり、普段の生活の悩みや色んなことが一瞬チラついていたのを覚えています。

15:40くらいの時点で特許法の問題17を解いていました。

この問題は線図をちゃんと書いて解くべき問題なのですが、あまりちゃんと書かずに解きました。そして、枝番号2を選んでそこそこ確信があり、3・4が間違いであることをチェックして、(これは多分2でいけてるわ。)という感じでチェックしました。5は(実は正答なのに)チェックせず…。

そして、残りの問題18~20を解ききり、問題17に戻るか、マークミスの確認をするかで悩みました。ここでマークミスをしていないかの確認作業に入り、確認を終え、試験は終了しました。

反省点

特許法・問題15(ロ)

今見直すと、こんな問題絶対間違わないだろう!という問題を落としている問題がいくつかありました。一例で言うと、特許法の問題15の(ロ)。

要するに異議申立係属中には訂正審判を請求できないというただそれだけの知識ですが、今日さっきちらっと読んでいて、「あっ、これ訂正請求かと思ってた…。」みたいなのがちらほら散見されました。

もちろんこれも実力なのは重々わかります。TOEIC初心者がそもそも最後まで解ききる集中力がないのと同じで、私にとっては短答を3時間半完全に集中し続ける力はありませんでした。これも慣れなので、この点に関しては慣れるくらい3時間半練習を積まないといけませんが。

TOEICも勉強を始めた頃は時間内全てを集中することができませんでした。しかし、ずーっと時間を測って解いてを繰り返すうちに時間内全てを集中できる心を作っていきました。そんな風に演習・模擬試験を受ければよかったのですが、インプットするために時間を割いてしまったせいで、集中するという体力面の養いができていなかったのが一つの敗因だと思います。(根本的な話をすると知識不足なのですが)。

特許法・問題20(5)

これも正解の枝なんですよね。いや、迷いました。これ覚えてたんですよ。要するに外国語書面出願(36の2)って、1年4月以内に翻訳文提出で、提出しなかった場合は旨を通知。その後経産省令期間(2月)中に提出できるのですが、それもしなかった場合は取下擬制。取下擬制後の提出は「故意でない場合」は追完ができる。

この知識はあったんです。なのにも関わらずこの枝を選べなかった。それは「故意に当該翻訳文を提出しなかったと認められる場合でなければ」という表現がなんかしっくりこなかったんですよね。条文を確認したわけじゃないですが、多分こういう言い回しになってるんですよね。条文。

だから、条文の言い回しに慣れるためにも条文を読まないといけないのだなと痛感した一題でした。

特許法・問題16(イ)

侵害訴訟があった場合に、裁判所→長官に通知する。その後、無効審判が請求された場合に長官→裁判所に通知する。という168条③④⑤⑥の知識(多分この条文番号合ってるはず)です。

私、この168条④の知識って、「無効審判が請求された場合に長官→裁判所に通知する」と覚えてたんですよね。つまり、具体例としてこの条文を覚えていました。

具体例で条文を覚えるのは諸刃の剣で、イメージはしやすいのですが、完全に上位概念化できていないので、「じゃあこの場合は?」と聞かれたときに答えづらくなります。だから、まず初心者は具体例で覚えて、その後にやはり条文に立ち返ってみて、「そう書いてあるのか!」と確認する作業は死ぬほど大事なのです。

この問題では「審判請求の有無を裁判所に通知する」と問われていました。条文では問題の通りに「審判請求の有無を裁判所に通知する」と書かれているんですね。

でも私の知識では「無効審判請求されたら裁判所に通知する」と覚えてたんです。だから、有無の『無』でも通知するのかな?と悩みました。一応この問題は正解したのですが、こういう足の掬われそうになる覚え方はいけないなというところが反省点として挙げられました。

結論

敗因は「慢心」と「集中力」。勉強期間中もここは覚えなくてもいいやろとか、試験中も受かりそうかも!という慢心。受かりそうかも!というのは二面性があって、それを心のお守りにしてどんどん進めれば良いんだけど、胡坐をかくと落ちる。

5は(実は正答なのに)チェックせず…。というところからもわかるようにはっきり言ってこれを見ていれば39でした。心の甘さ・自信の弱さを突かれてこれはもう忸怩(じくじ)たる思いと言わざるを得ません。

道後温泉に一人旅に行ったときに撮影した写真。足湯に入りながら不競法。道後温泉駅前のカフェで不競法の授業をipadで受講していた。

今後の動向について

今後、どうしようかまだ考えられていません。3月末から飲み会は(会社の一回の飲み会は除き)完全セーブで、休日は基本的に10時間ほどは図書館かガストに籠っていました。そのおかげで直前期はしんどすぎて手先は痺れるし、目がチカチカするし、仕事中は何も考えられなくなるし、まあ大変でした。

初年度が1535h/年だったそうです。今年は多分1000hしてるかなあくらいだと思うので、概ね2500hということで。

正直昨日受験が終わって今日は朝から目が覚めていたのですが布団から出られませんでした。落ちたとかは正直どうでも良いのですが、そんなことより、最近ずっと頭を使い続けていたせいでもう何も情報を入れたくないという感じになっていました。ずっと天井を眺めて夕方やっと起き上がれたので、そこからスーパーで食べたいものを買って家でご飯を食べてました。

どちらにせよ30過ぎてこんなに厳しい受験経験を再度できたのは良い経験だったと思います。

この記事を書いた人

人生に惑うアラサー。このままでええんか?と一念発起。本屋で知財検定と出会い2級に合格。2021.3.15から弁理士試験の勉強スタート。R4は25点、R5は38点。R6必須論文合格、選択科目落ち。R7最終合格!化学科卒業後に予備校に就職。化学を担当。twitterID : @nishijima1029

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