弁理士試験の勉強を初めて2年目に入りました
どうもニシジマです。お盆休みですね。どうお過ごしでしょうか。何かやたら急に雨が降ってきたり、酷暑すぎて外に出歩けなかったり。そんな感じで家に引きこもっているのですが、今日も暑いです。
今日のテーマは、『論文試験をどうやって攻略するか』と『学習2年目に入って感じること』。昨年(2021年)に弁理士試験の勉強をスタートして、当時は本当に何のことやら?って感じで、何とか必死に入門テキストを読んで、短答講座を受けてとにかく知識を詰めてって感じでした。
1年目と2年目の大きく違うところは授業がなくなるところですね。弁理士試験の授業のコマ数ってえげつないんですよね。これ全部1年間で社会人が受け切れるんか?正気か?と思うくらい多いんですよ。
とはいえ、テキストもプリントも大量に送られてくるし、進まないといつまで経っても終わらないのでとにかく受ける、受ける、受ける。質問する。一度受けてもわからないところもたくさんあるので、ひとまずそういったところは先生の言ってることをひたすらメモる。
先生が口で喋る内容を速記みたいな感じでメモるので、止めてメモして止めてメモしてってなって気づけば1コマ1時間半の授業を2時間半かけるなんて結構ざらでした。あと、授業を一度聴いただけじゃどうにも理解し切れないので、音声をDLして、携帯で昼休みとか会社に行くまでの道中に聴きまくる。
そんな一年でした。まとめノートみたいなのを作ったりしてたんだけど、あれは絶対愚作だったと思う。最初の頃はwordデータで逐条的にまとめていって、これはダメだなと思い、今度はノートにまとめていってたのですが、今思えばかなり微妙な勉強方法でした。
で、2年目はどうなの?って話なんですが、2年目になると、一応一度は授業で聴いた内容を再度学び直す形になります。なので、大まかには話の内容が理解できているし、あと、大きいのは単語の理解をある程度しているところなんですよね。
1年目は拒絶理由通知・優先権主張・優先権証明書・優先権主張書面・延長登録出願どれをとっても当たり前ですが、初耳の言葉ばかりで、説明の中にあまり意味のわかっていない単語とかが入ってくるともはや何がわからんのかわからんとなってしまいます。そこで、その説明中に使われている単語の単元を読み直して、「ああ…なるほど補正却下と拒絶理由通知ってそういう差があるんやね。」って感じで一旦理解して、また、説明を聞き直すみたいなこともあるわけです。
これが2年目になると基本的になくなるので、かなり説明が聞きやすくなります。原告・被告っていう言葉すら聞き慣れなかったので、原告ってどっちや?と思って、ネットで検索してみたりとそんな感じでした。なので、1年目の頑張りが2年目につながっている感じはします。
現在行っている短答試験の勉強方法もまたブログにでも書こうかと思います。まあ、需要はないでしょうが、受かったときに「こうやって勉強した人が受かったんだな。」と後世の受験生のためにレガシーを残そうかと!!!
論文試験はこうやって勉強することにします
論文試験の勉強を先日開始しました。1年目に論基礎講座を受けていたときに「これは絶対、短答の知識が少なくとも6割くらいまでいかないと全然面白くない勉強だな。」と思っていました。
というのも、私が思うに、短答試験というのは如何に綺麗で精密な部品(ねじ・レゴブロック)を作るかという作業で、論文試験というのは部品(ねじ・レゴブロック)をどうやって組み立てるかの勉強だと思うのです。
なので、部品(ねじ・レゴブロック)がまだ全然できていない状態で、まだまだ不定形な状態で論文に挑もうとすると、そもそもの部品ができてないからわからないの上にわからないが重なるような状態になるんだと思います。
ただ、多くの予備校が入門講座が終了した時点で論文に入り始めるのも致し方ないなという感じはします。1年合格講座ですからね。ちんたらやってると絶対間に合わないんですよ。だから、不完全な状態で組み立てる練習を始めないといけない。だから、私のような(亀)タイプの人間にとっては論文を1年目でやるのは苦痛だよな、だけど仕方ないなとは思ってました。
で、長くなったのですが、2年目になって復習し直して改めて論文講座を受けてみると、論文の勉強の方が面白いのでは?という感じがしてきました。
正直、あまり論文試験というものを人生で受けたことはなく、軽く苦手意識はあるのですが、これはこうすればいいのでは?という策が少し見えたというか、感じてきました。だいぶ遅い気づきですが。
私の勉強法は以下の通りです。うまくいかないと思ったら随時勉強法を変更していきます。
- 短基礎講座のテキストを四法対照に理解しながら写していく
- ある程度進んだら並行して体系別で短答過去問を解き、四法対照に追加していく
- これを特実意商で一つずつやっていき、終わった法律から順番に論文にシフトする。
論文試験の勉強法としては、
- 論基礎講座を受講して論文の模範解答を理解し、同じ問題を実際に論文試験として書いてみる
- 自分で模範解答と照らし合わせて添削をする
- 添削後に、同じ問題についての答案構成をwordに(できる限り何も見ずに)書いてみる
- できたwordデータの下に【気づき】の欄を設けて、「こう書いていけば良い」などの内容をメモする
- pdf化して普段からチラ見する
これが今の私が思う初期段階の勉強法として有効ではないか?と思う方法です。実際に自分で書くというのがやはり良いような気がします。かなり乱雑に自分でしか読めないくらいの字で書いていますが笑 条文番号は意識しつつ、細部はあまり気にしないという方針でやってます。とにかく、こういう形で書いていくんだということを意識してやってる感じですね。
四法対照をこうやって使っている
商標法については四法対照に書き終えました。今は特許法をやってます。特許法を書く際に気を付けているのは、商標法の同じ条文とはどこがどう違うんだろう?ということを意識したり考えたりしながら軽く復習しながら書くということですかね。
例えば、特許法の先使用権と商標法の先使用による商標を使用する権利。
特許法の先使用権に書き込みをしていたときに、商標法の先使用による商標を使用する権利とどう違うのだろう?と思って書いてました。自分の考えは正しいのかどうかよくわかりませんが、
特許というのは、作る(発明する)ことにすごく価値がある。
商標というのは、作る(マークを思いつく)ことには何ら価値はない。そのマークに信用化体させることにすごく価値がある。
だから、特許法の先使用権って、出願「時点」で実施または「準備」なんですよ。「準備」ごときで称賛されて、「すごいやん!じゃあお前には先使用権を与えよう!!」となるわけです。
一方で、商標法の先使用による商標を使用する権利って、出願「前」で継続使用で周知にさせないと「すごいやん!じゃあお前には先使用による商標を使用する権利を与えよう!!」とは言ってもらえないわけです。
つまり、たかだか誰でも思いつくマークを使用していたくらいで何がすごいねん、アホか。という見方が商標権で、「継続」使用という言葉からもわかるように信用化体にこそ価値があるのです。
だからこういう要件になっているんだなと比較をすることでしみじみ思うのが弁理士試験の知識を向上させる良い方法なのではないか?と思うのです。
ちょっと忘れましたが、代理人または1年前まで代理人だった人が勝手に商標出願して登録したのを取り消すことができるっていう海外商標権者を保護する審判があったじゃないですか。53の2ですね。代理人の不正登録ってやつ。
あれもめっちゃ不思議な条文ですよね。私がアホでわかっていないのかもしれないですが、商標ってさっきから再三言っているように、マークを思いつくことに何らすごさなんてないんですよ。だからこそ商標法に「受ける権利」という概念がないんですよね。多分。
で、そのくせに冒認出願みたいな条文なんですよね。これ。53の2って。だから、海外の商標権者を守るために特別枠的に設けた条文なのかな?と思ったりしてました。
色々間違いもあるかもしれませんが、その条文がどうしてあるんだろう?とか不思議だなとか、せっかく四法対照を使っているのだから、四法対照しながら書き込みすると理解が深まるような気がします。
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