受験生の何がきついかって。
受験生の何がきついかって、勉強を長時間することというより、やりたいことを全部我慢するということだと思うんですよ。やりたいこといっぱいありますよ。そりゃあ。
遊びたいし、ふらふらしたいし、飲みに行きたいし、婚活もせにゃあならんし。弁理士試験の勉強じゃなくて、英語の勉強もしたいし、旅行にも出かけたいし。聴きたい音楽も我慢して、講義を聴く。読みたい本も我慢して、テキストを読む。
昼休憩だって、のんびり休憩したいけど休憩するのを我慢する。受験生って我慢の連続で、勉強を長時間するという苦痛というより、本能的にやりたいことを全部抑えるしんどさがあるんですよね。全部セーブなんです。決断って、『断ることを決める』ことなんですよね。
実るか実らないかわからないことに全力で走る姿勢
実るか実らないかわからないことに全力で走る姿勢こそ才能だなとつくづく思う。受験生を見ていても、この1年頑張っても目標の大学に合格できる保証なんてないし、A判定取っていても落ちる人は落ちる。当日、わからない問題が出たらそれだけで1年が水の泡になるし、それを言い訳にしても誰も認めてくれない。それでも頑張る。100打って、ちゃんと100が返ってくるなんて保証はどこにもないけど、それでも頑張って100を打つ。「必ず実るのだ!」と信じてひたすら打つ。
打ってる間は成果も何もないし、”独り”だから本当に孤独。そういえば受験って孤独だったな~と今、思い出す。何かに本気で打ち込んだ時って独りになるし、孤独なんですよね。18、19の頃に感じていた漠然とした孤独感が、今になってまた襲ってきた感じです。しょーもない話で、浪人している頃に、「一日の間で、話すのってコンビニの店員さんに『袋いらないです。』って言うだけだよね。」なんていう話をしてたことがある。あれの再来。
大学受験でも弁理士試験でも、こういう受験レベルになるとヘラヘラ笑いながらのほほんとはちょっと厳しいよね。そりゃあ。
受験生3年目(いわば2浪)の現実
2022年(R4)が25点。この年も自分なりに頑張っていたけれど、流石に自分の頭では25点が限界だった。一発合格してる方などからしたらお前はアホかと思われるかもしれないけど、25点を引っ提げて特許事務所に転職活動したら、所長が「1年目にしては悪くないよね。」って仰ってくださった。お世辞か本心かわからんけど、個人的には本当に0の状況で法律なんて勉強をしたことがない状況からのスタートだったのでなんとなく嬉しくて今でも覚えている。ちなみにその事務所とは縁はなく、落ちています笑
翌年2023年(R5)が38点。合格点が39点で、R5は短答(一次試験)合格率が12.4 %だったので、一応受験者の中では12.4 %ちょいくらいだったということみたいですが、不合格は不合格。正直落ち込みました(が、2,3日で回復しました)。自己採点をして数日は全く動けず布団の中にくるまっていましたが、3日目くらいから徐々に動き出しました。
「さて、、、もう辞めるか。弁理士試験。縁が無かったんやろう。」と本気で思いました。ここまでで費やしたお金が50万近く、費やした年数が2年。もうそろそろ短答くらい受からないときついというか、もう一年頑張れる気がしない。というのが本音でした。
まあそんなこんなで、受験仲間たちが話を聞いてくれて「いやいや、東大・京大卒でも5年掛かる試験やのに、2年で諦めるのか。」という叱咤激励を受け、「んーーーー。」と悩み、6月末に再度、弁理士受験講座を申し込みをしました(35万)。もうほとんど宗教よね。これ。申し込んで1か月くらいはちょくちょく申し込んだことを後悔してました(35万)。
まあそうは言っても、やると決めた以上は結果を出さないと意味がないし、多くの資格試験の特性上、大学受験と違って「落としどころ」がない。つまり、dead or aliveで、A大学がダメだからB大学という受け皿がなく、落ちるか受かるかみたいな血みどろな世界に入っていくわけです。
見えてきた39点
ようやく少しだけ見えてきました。合格点、39点。2月から毎週受けている答練の成績ですが、
- 第1回 特実47(A判定)
- 第2回 特実44(A判定)
- 第3回 意匠43(A判定)
- 第4回 商標43(A判定)
- 第5回 著不43(A判定)
残すは条約。本日はPCTをガチってました。昼から100ページ何とか解き終わり…。もうほんまに平日3時間、休日6~7時間をコンスタントに数年やるのマジできつい。頭バグりそう。ってか遊びたい。
草。
やっと、A判定が揃いました。答練受験前に、みんなに「答練の成績を全部39点以上取ってお守りにする予定。」と言っていたので、なんとか叶いそうです。あとは残すところ条約で39点以上取ってお守りエグゾディアを作る予定です。本番は上四法を8割(32点)取って、下三法でオオゴケ(4点、4点)しても40点で合格というのを目指します。理由は、上四法を高得点で合格できる=論文でも合格できる可能性が高いからです。下三法で稼ぐやり方は得策のようで得策でないと考えてます。トータルで言うと。
苦しい時こそ哲学が芽生える
よく『自分探し』っていう言葉が世にはびこっとるけど、自分探しのために旅に出ますとかそんなんちゃうと思うねんな。『自分探し』って、一番『自分』を見つける簡単な方法って、何か超苦しいことに果敢に挑戦して長い時間打ち込んでみることやと思うんよな。これやると、自分ってどんな人がよくわかる。自分ってどんな人間かわからんって悩んでる人は弁理士試験じゃなくても良いと思うけど、めっちゃきついことやってみたら、自分って何か、見えると思うなあ。
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